どこの業界でもテストというのはコストがかかってるみたいですね

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いやはや どうもどうも 権蔵です。

今日はTEDの動画から、まずは皆様に見て頂きましょうか。

新薬の開発は比較的簡単だそうな

下記の動画みてみてください。見れない方は、動画の下に要約いれときます。

要約

お話頂いている内容は、「臓器チップ」というお話です。
新薬の開発はお金がかかることは、よく知られてます。予算の多くは新薬を「作る」行為より「テスト」に使われるようです。早い話、新薬を作ったはいいが、その辺の人をつれてきて「新薬の試験」をして「わー失敗しちゃったねー」ってことも簡単に出来ないでしょと。そのためには、色々な試験を繰り返す必要があり、時間とお金がねという話です。
テストは、どんなことをしてるかというと、

  • 細胞培養
  • 病源をシャーレにうつして、この薬きくかなー?テスト
  • 動物テスト
  • 動物に飲ませたら、どうなるかなー?テスト

でも、色んな問題が出てくるんですって。
たとえば、シャーレに病源をうつしても、実際の人間で培養されてる病源とは100%同じのわけがないという問題。また、動物で薬の効果が認められたとしても、人間にちゃんと効くかどうかは完全には分からないと。人間の場合に限って、妙な反応が出る場合もあると。

結局は人間自体でテストしないとあかん

テストするというアプローチを、振り出しに戻って考えたようですよね。人間が飲む薬なのだから、人間にどう効くかをみないとあかんやろと。
そして、まるでショッピングチャンネルをみているようなタイミングで、「臓器チップ」というのが出てきました(笑)
これで問題が解決よ!と満面の笑みでプレゼンしてますよね(笑)

解決策は人間の構造をシュミレーションすること

人間の臓器の細胞を集めて、疑似的な臓器をつくるんですって。それもちっこいプレート上に。
そのプレートへは、実際の血液だの筋肉の収縮だのの影響をあたえられる。ほんとの人間みたいに、外的要因をうけている臓器をシュミレートできるんだそうです。例えば、収縮をくりかえす腸の細胞に病原菌をいれて、どう薬が作用するかとか見られるわけですよ。

動いている疑似臓器にどう効果が出るか

これは、今までまったく出来てなかったことなんでしょうかね。だいぶ興奮してお話をしてましたね。
かつ、これらの臓器は連結もできるみたいです。肺なら肺、腸なら腸みたいにバラバラにプレート上で作られるみたいですが、それらを連結することにより、最終的に「仮想人間」も作れると。
これ、すごいことなんだそうですよ。
例えば、仮想人間に喘息吸引器を吸わせて、そのお薬が肺をとおって、血管に回って、体中をどう巡るかが分かると。仮想人間が人間に近づけば近づくほど、リアルな仮想現実がつくれるんでしょうね。
よく考えれば、そりゃー興奮しますよね。

最終的には、「仮想あなた」で「薬がどうきくか」が分かるわよ

って先生おっしゃってましたよ。
これ、すごいですよね。
ってか、京極夏彦さんの小説「魍魎の匣」の中だけの話かと思ってましたよ(笑)

花粉症のお薬

たとえば、花粉症のお薬。薬の種類によって、その人に「効く」「効かない」などがあるみたいです。「相性」という話みたいですけどね。
そんな「相性」があるもんだから、

薬を飲んでみて効果を確認しながら治療する

なんて行為、どこのお医者さんでもしてますよね(笑)
そんな行為も無くなるんだろうなあ。
化粧品も健康食品もそうですよ。あなたに効果があるものは「これです!」と断言できちゃいますよ(笑)

そんなことを考えてると、医療というのは、ほんと個人情報の集まりだなーと改めて思います。

テストのアプローチ

話を変えますが、ITの世界でも、色々なテストがあります。

ボトムアップ式にテストを行うものが一般的かな。
たとえば、先ほどのシャーレの話じゃないですが、細胞レベルのテスト。パーツパーツを1つづつ細かくわけて、それぞれのパーツをテストします。そして、それらの細胞を1個の臓器とみたてて、小規模なテストをしていきます。最終的に、それらの臓器を組み合わせて「仮想人間」のような形としてテストをします。
そこから、今度は「仮想人間」に「多量の負荷」をかけてみたり、「不意打ち」をしてみたり、色んなことするんですよ。時には、「断食」させてみたりね。
それでも、世の中のITシステムっていうのは、不具合がでてしまう。
だから、もっとテストを重ねる。
仕舞いには、開発期間の3倍ぐらいの時間をかけてテストをしてたりする。

ITのテストは「疑似なんとか」というものを使うアプローチは、昔から色々あります。が、やはり最終的には「シミュレート」でしかないわけです。されどシミュレーションなのですが、完全には遠い。

臓器チップも、恐らく「完全には遠い」話なんでしょう。
でも、疑似がなかった世界に疑似が出来たことのインパクトは相当なものだと思います。
ITのテストでも、疑似を入れただけで「不具合」の率が飛躍的に下がります。
今後、この人たちのアイデアが形になって、世界に広がるといいですね。

ではでは今日はこのへんで!

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